予防接種

概要

  • 当院では感染症予防の対策を徹底することで安心して乳幼児健診や予防接種を受けていただけるよう、乳幼児健診・予防接種専用タイム(14:00~15:30)で行っています。
  • 接種間隔や接種履歴を正確に確認するために、WEB予約でお願いします。ご不明な点がありましたら、お具合の悪い患者様の診療優先のため、電話ではなく、LINE(お友達追加)でお問い合わせください。
  • 公費予防接種の予診票はさいたま市からご自宅に郵送されてきております。なくした場合は居住区の保健センターにお問合せください。
  • 任意予防接種の予診票はHPから印刷してください。 印刷できない場合は窓口でお渡しいたしますので、早めに来院して記入してください。
  • すべてのワクチンにできる限り対応します。どの予防接種を受けたらいいのかわからないなどのご相談もお気軽にLINEください。
  • ロタ予防接種はお口から飲む予防接種です。1〜2時間前から授乳はお控えください。お腹がいっぱいで吐いてしまうと、別日にやり直しになってしまいます。
  • 年長さんで三種混合(DPT)と不活化ポリオ(IPV)を接種するなら四種混合(DPT-IPV)ひとつ接種で良いのでは?と思われた方がいらっしゃるかと思います。現在、日本では四種混合は4回までの接種しか承認されておらず、5回目の接種は承認されていないため、医療行政上のお話で申し訳ありませんが、三種混合とポリオを別々に接種する必要があります。
  • 予防接種の意義には二つあります。①個人的免疫、②集団(社会)的免疫です。
  1. 個人的免疫;予防接種を受けるとその病気に対する免疫(抵抗力)がつくられ、その人の感染症の発症あるいは重症化を予防することができます。おたふくは重篤化すると耳が聞こえなくなったり、無精子症になったりするのはドラマにもなってましたからご存知の方も多いかと思います。
  2. 集団(社会)的免疫;多くの人が予防接種を受けることでたくさんの人が免疫を獲得していると、集団の中に感染患者が出ても流行を阻止することができる 「集団免疫効果」が発揮されます。 さらに、予防接種を受けたくても受けることができない体の弱いお友達や赤ちゃん、おばあちゃまを守ることにもつながります。

お子様がワクチンを接種することは社会的にも大切なことなのです。

持ち物

  • 母子健康手帳(母子手帳を忘れると接種できません)
  • 保険証
  • 乳幼児医療証
  • 保護者のサイン・体温まで、全て記入済み予防接種予診票

予防接種が受けられないケース

  • 1週間以内に37.5℃以上の発熱がある
  • コロナ自宅療養明けから1ヶ月経過していない
  • 母子手帳・定期予防接種予診票を忘れた
  • 接種間隔がルール通りあいていない
  • 医師が接種不適当と判断した

お早めにご自身でWEBから予約変更(右上のメニュー)をお願いします。

予防接種のワクチン

ワクチンとは

予防接種では、感染症の原因となるウイルスや細菌を精製・加工して病原性・毒性を失わせたり弱めたりしたワクチンを接種します。ほとんどは注射ですが、一部に経口接種するものもあります。 原因ウイルスや細菌を安全な状態にして投与し、免疫を高めるのが予防接種の目的です。予防接種を受けると、次にそのウイルスや細菌が入ってきた際に免疫が働き、発症や重症化を防ぎます。ワクチンは、生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイドの3種類に大きく分けられます。

生ワクチン

ウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性を失わせたワクチンです。毒性を弱めていますが、投与によって自然感染と同じメカニズムが働き、体内で増殖して免疫を高めます。少ない接種回数で十分な効果を得やすいとされています。ロタ、BCG(結核)、MR(麻疹/風疹)、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)などは、生ワクチンによる予防接種が行われています。

不活化ワクチン

ウイルスや細菌の病原性・毒性を完全に失わせたワクチンです。不活化とは本来の働きを失っている状態を指す言葉で、不活化ワクチンは免疫を高めるために必要な部分のみでつくられています。自然感染や生ワクチンと比較した場合、免疫がつきにくい傾向があり、十分な免疫をつくるために複数回の接種が必要になります。B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、百日咳、ポリオ、日本脳炎、インフルエンザなどは、不活化ワクチンによる予防接種が行われています。

定期接種と任意接種

予防接種は、定期接種と任意接種の2種類に大きく分けられます。

定期接種

決められた期間に接種を受けることで公費負担(無料)になる予防接種です。 推奨年齢を過ぎてしまってから接種をする場合、費用の自己負担が必要になります。 定期接種の予防接種には、B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、四種混合、ロタ、BCG、MR(麻疹/風疹)、水痘、日本脳炎などがあります。

※スクロールで全体を表示します。

ロタウイルスワクチン(ロタリックスもしくはロタテック) 接種回数は、ロタリックスは計2回、ロタテックは計3回。どちらも効果は変わりません。ご希望をお知らせください。当院ではほとんどの方がロタリックスです。
接種可能なタイミング 生後6週から接種開始可能になり、ロタリックスが生後24週目まで、ロタテックは生後32週目までに完了します。接種間隔は、4週間以上必要です。
ヒブワクチン 計4回接種を、生後2~4ヶ月間に3回、12~17ヶ月までに1回受けます。
小児用肺炎球菌ワクチン 計4回接種を、生後2~4ヶ月間に3回、12~15ヶ月までに1回受けます。
B型肝炎ワクチン 計3回接種を、生後2~3ヶ月間に2回、7~8ヶ月までに1回受けます。
四種混合ワクチン(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ) 計4回接種を、生後3ヶ月~2歳の誕生日前までに受けます。
二種混合ワクチン(DT:ジフテリア・破傷風) 11~13歳未満の間に1回受けます。四種混合の追加接種として行われます。
麻しん(はしか)・風しん混合ワクチン(MR) 計2回接種を、1歳~2歳の誕生日前と、5歳~7歳の誕生日前までに1回ずつ受けます。
水痘(水ぼうそう)ワクチン 計2回接種を、生後12~15ヶ月と、その後6~12ヶ月間を空けて受けます。
日本脳炎ワクチン 計4回接種を、3歳時に2回、4歳時に1回、9~12歳で1回受けます。
BCGワクチン 1回接種を、生後5~8ヶ月の間に受けます。
子宮頸がんワクチン(HPV)

計3回接種を、初回、初回から2ヶ月後に2回目、初回から6ヶ月後に3回目を受けます。対象は小学6年生~高校1年生の女子です。

2023年4月から、9価シルガード接種の14歳以下の女子は2回接種になります。15歳以上は従来通り3回接種です。

当院ではガーダシルとシルガードの交互接種は行っておりません。全回とも同じ種類のワクチンを接種してください。

任意接種

全額自己負担になります。日本小児科学会より推奨されている任意接種は、おたふくかぜや三種混合やポリオ、インフルエンザなどです。効果や安全性が十分に確かめられており、幼稚園や小学校などの集団生活で感染しやすく、また重症化すると深刻な状態になって重篤な後遺症を残すリスクがあるため、「ワクチンで防げる病気はワクチンで防ごう!」を合言葉に、当院でも接種を推奨しております。

​昨今の病気の流行などを鑑みて、当院の年長さんのワクチンスケジュールに、任意予防接種の三種混合とポリオが加わりました。年長さんで受ける予防接種は定期予防接種のMR(麻疹風疹)、任意予防接種のおたふく、三種混合、ポリオの4つになります。スケジュールを組むことは大変ですが、当院ではスケジューリングも行っておりますのでワクチンで防げる病気はしっかり防ぎましょう。


インフルエンザが流行り始める前の夏までに、年長さんのワクチンを接種して小学校に上がる準備をしておきましょう。
三種混合やポリオワクチンを未接種の方は、小学生になっても接種可能ですのでご相談ください。三種混合やポリオワクチンを未接種の11〜12歳の方は、定期予防接種の二種混合を接種する代わりに、任意予防接種になってしまいますが三種混合とポリオを接種することも可能です。
些細なことでもわからないことがありましたらお気軽に相談ください(来院の際は母子手帳をご持参ください)。

※スクロールで全体を表示します。

おたふく風邪ワクチン 1歳に1回目、5~7歳の間に2回目を接種します。
三種混合ワクチン(DPT:ジフテリア・百日せき・破傷風) 年長さんで接種します。
ポリオ 年長さんで接種します。
インフルエンザワクチン 毎年、流行期前の10~12月に接種します。対象は6ヶ月以上で、13歳未満は3~4週間の間を空けて計2回。

予防接種スケジュール

各予防接種の予診票

ご自宅などで印刷していただき、記入してからご来院いただけますとスムーズに診察していただけます。

各予防接種の料金表

各予防接種 料金
公費予防接種 無料
B型肝炎 6,000円
MR麻疹風疹 9,000円
水ぼうそう 8,000円
おたふく 7,000円
日本脳炎 7,000円
ポリオ 10,000円
三種混合 5,000円
年長さんセット おたふく+ポリオ+三種混合(22,000円のところ) 20,000円
インフルエンザ 4,000円 
HPV(子宮頸がん予防)シルガード 30,000円
HPV(子宮頸がん予防)ガーダシル 20,000円
二種混合ジフテリア破傷風 5,000円
帯状疱疹シングリックス  25,000円

その他の予防接種についてはお問い合わせください。

予防接種に関するよくある質問

予防接種を受けた後の副反応が心配です

予防接種を受けると免疫が付与されますが、それ以外の反応も起こることがあります。副反応には注射した場所の赤み・腫れ・痛みといった局所反応から、重篤なアナフィラキシーショックまであります。定期接種や任意接種のワクチンは極めてまれにしか重篤な副反応を起こさないことがわかっています。

詳しくは、厚生労働省の予防接種情報をご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/index.html

軽い副反応の内容を知りたいです

注射部位の、赤み・腫れ・痛み・硬結(しこり)、動かしにくさ、発熱は予防接種で生じやすい軽度な副反応です。ほとんどの場合は数日で解消に向かいますが、硬結は数週間残ることがあります。こうした軽度の副反応が起こる頻度は、20%以下とされています。

予防接種の注射部位が大きく腫れ上がっていますが、受診した方がいいでしょうか?

腫れは数日で改善することがほとんどですが、腫れに加えて強い痛みやかゆみがあるなど他の症状が伴っている場合は受診して状態を確認しておきましょう。

予防接種を受けてから発熱があった場合、受診した方がよいでしょうか?

発熱だけでなく、元気がない・呼吸が荒い・けいれんを起こした・ぐったりしている・呼びかけに反応しない場合はすぐに救急外来を受診する必要があります。元気があって機嫌も良く、水分をしっかり摂取できている場合でも気を抜かずしばらく様子を観察してください。一般的に、予防接種による副反応の発熱のほとんどは数日で改善します。なお、すでに風邪やインフルエンザに感染している潜伏期間に予防接種を受けて、そのすぐ後に発熱など風邪やインフルエンザの症状を起こしていることもあります。予防接種とは関係のない他の病気で発熱している可能性も考慮して症状や状態を観察し、必要な場合は受診してください。

副反応の発熱は接種後何時間後に起こりますか?

不活化ワクチンと生ワクチンでは、副反応の発熱が起こるタイミングが異なります。不活化ワクチンの場合、接種から24時間以内に発熱し、48時間以内に解熱することが多いと報告されています。生ワクチンは発熱を起こすタイミングが遅く、接種数日後から数週間後に発熱することもあります。

当院では開院以来50年、HPVワクチンを接種してまいりましたが、今まで重篤な副反応があった方はいらっしゃいません。

同時接種を検討していますが、リスクが気になります

同時接種によって予防効果低下や副反応リスク上昇などを起こさないことが確認されたものが同時接種の推奨を受けています。同時接種には、必要な免疫を早い時期に得られる・予防接種スケジュール調整が楽になる・接種し忘れを防ぐといったメリットがあります。

予防接種を受けたその日の入浴は可能ですか?

接種後、1時間以上経過してからの入浴は可能です。接種部位をこすらずに優しく洗って、そっと拭いてください。なお、接種部位は、押す・もむなどもしないでください。

BCGの接種数日後に赤く腫れがあった場合の受診目安を教えてください

接種10日以内に、「赤み」「腫れ」「化膿」が起こった場合、結核に感染している疑いがありますので、速やかに受診してください。
一般的に、BCG接種後の赤みは1~2日以内に消え、接種後10日から4週間後に赤み・腫れ・化膿を起こします。赤み・腫れ・化膿は接種後10日以上経過してから現れるのが正常な反応であり、10日より前にこうした反応が出た場合は医療機関を受診する必要があります。

BCG接種を受けた後、脇の下にしこりのようなものができて不安です

BCG接種で腋窩リンパ節が腫れる副反応は100人に1人程度の頻度で起こるとされています。2㎝以下であれば自然に小さくなることがほとんどですが、それより大きい、または他の症状も伴う場合は受診してください。

卵アレルギーではインフルエンザ予防接種を受けられませんか?

日本で接種に使われているインフルエンザワクチンは鶏卵を材料にしてつくられています。ただし、精製を高度に行っていますので、鶏卵の成分はごく微量しか含まれていません。微量な成分でも反応する重篤な卵アレルギーがある場合を除き、卵アレルギーがある場合もインフルエンザワクチン接種は可能です。卵アレルギーがある場合には、事前に医師に症状などを詳しく伝えた上でしっかり相談してください。

日本脳炎予防接種

予約制限について

2021年の日本脳炎ワクチンの供給不足の為、厚労省の通達により、当院は予約できる方を制限をして接種してまいりました。
その後、当院はワクチン確保に努力をし、全ての方の予約を可能といたします。
尚、在庫管理のため、日本脳炎の予防接種の予約は、WEB予約のみとさせていただいております。
電話での予約はできません。 お問い合わせがある場合はLINEチャットやメールからお願いします。
「予約タブがあらわれない」場合は、過去の予防接種の履歴の入力ができていないことが考えられます。
予約サイト→ご案内〜予防接種・健診→詳細をご覧ください。

接種時期について

日本脳炎予防接種は接種する回数が大きな学年にわたり、複数回あるのに、予防接種を停止していた時期がある年齢の方もいらっしゃるため、打ち忘れの多い予防接種の一つです。
推奨時期は1期1回目=3歳になったら、1期2回目=1回目の2週間〜2ヶ月後、1期3回目=2回目から1年後です。
”3歳になったらすぐに”とか、”2週間〜2ヶ月後の間だけ”とか、”1年後きっかり”に接種しなければならないわけではありません。
​3歳から7歳半未満が無料でできる期間です。
6歳になってから1回目を接種しても、7歳半までに4回接種に間に合います。 ​
2期は9〜13歳の誕生日前日まで。 ​ 全部で4回接種で終了です。

経過措置・特例措置

厚労省の通達により過去に接種できなかった時期があったことから、以下の方(20歳未満)は無料で接種できます。予約はウェブからお願いします。直前の予約は、予約がいっぱいの場合、承ることができませんので、余裕を持った予約をお願いします。

  • 平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれの方で日本脳炎の定期接種(全4回)が完了していない方
  • 平成19年4月2日~平成21年10月1日生まれの方で平成22年3月31日までに日本脳炎第1期の定期接種(初回2回、追加1回)が完了していない方


【参考サイト】さいたま市日本脳炎第二期定期予防接種のお知らせ
【参考サイト】厚生労働省 日本脳炎予防接種について
【参考サイト】ワクチンメーカーサイト

日本脳炎予防接種に関するよくある質問

いつ接種したら良いですか?

一期1回目は3歳〜、2回目は1回目の2週間後〜2ヶ月後、3回目は2回目の1年後〜、二期は9歳〜です。上記の年齢ぴったりに接種する必要はなく、日本脳炎の流行地域(九州地方・中国地方・四国地方)でない関東地方にお住まいの場合、蚊に刺されないように対策を行えば、あるいは冬季であれば、少々遅れても構いません。

一期の期限は7歳半、二期の期限は13歳誕生日前日までです。1週間以内に発熱があった場合は接種できません。余裕をもったスケジュールで予約をしましょう。

蛇足ですが、期限とは無料で接種できる期限です。期限内に接種を忘れた場合は有料(7000円)になりますが接種した方が良いでしょう。

また日本脳炎ワクチンが接種できなかった期間があった年齢の方は、特例措置、経過措置の対象(無料)です。期限は20歳誕生日前日までです。予診票は昔の予診票か、区保健センターでいただいて来て下さい。

2回目が2週間以上あいてしまいます/3回目が1年以上あいてしまいます。大丈夫ですか?

日本脳炎の発症年齢はほとんどが 3 歳以降です。日本脳炎の流行地域(九州地方・中国地方・四国地方)でなければ、あるいは冬季であれば、蚊に刺されないように対策を行い、1 期 2回 目の接種が多少遅れても問題ありません。1 年以内であれば接種可能な時点で 2 回目を接種し、3 回目 (1 期追加)は 2 回目から 1 年後で大丈夫です。

1 回目と 2 回目の間隔が数年以上 空いた場合は、出来れば 1 回目から接種し直した方が良いですが、その場合は 1 回 分任意接種(自費)となります。2 回目と 3 回目の間隔は通常 1 年ですが、1 年以上 空いた場合、接種可能な時点で 3 回目を接種し、9 歳以上 13 歳未満に接種する 4 回 目(2 期)を通常通り接種すれば良いでしょう。

3歳未満です。蚊の多いところに遊びに行きます。接種してください。

厚労省より日本脳炎接種を勧奨されている渡航者は、流行地域(主に東南アジアでブタを飼っている農村部)に長期滞在(いわゆる駐在)する人です。蚊の多いところに短期滞在する場合(いわゆる旅行)は、長袖長ズボン、虫除けなどでしっかりと対策しましょう。

予診票の上部に「6ヶ月〜」と記載されてますが、3歳からの接種なのですか?

日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎患者が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されています。そのため予診票には「6ヶ月〜」と記載されておりますが、さいたま市は「上記地域に居住」が該当しませんので、標準通りの3歳からの接種となっております。​ <参考サイト> 日本小児科学会 日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について

子宮頸がんワクチン

ガーダシルとシルガード、どちらがよいですか?

予防できるHPV(ヒトパピローマウィルス)の数がガーダシルは4種類、シルガードが9種類です。厚労省はどちらも効果があるという見解です。どちらがよいかは厚労省のHPなどをよくお読みになりご家族でお決めください。不明な場合は医師への相談のうえで保護者の方にお決めいただいております。当院では全回とも同じ種類のワクチンでの接種をおこなっており、ガーダシルとシルガードの交互接種・混合接種は行っておりません。

ワクチンのことがよくわからないので、詳しく説明してください。

はい、説明いたします。説明を受ける前に、厚生労働省作成の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ概要版(PDF)女の子と保護者の方へ大切なお知らせ詳細版(PDF)を必ずお読みください。ご自宅にはさいたま市よりこれらのリーフレットが郵送されております。郵送されていない場合は上記サイトからご覧ください。リーフレットには、安全性・効果・副反応の頻度、ワクチンを受けても20歳になったら子宮頸がん検診を受ける必要があることなどが、お子様でもわかるように、詳細に記されております。ご自宅でリーフレットをお読みになってからご来院いただくとスムーズな診療につながります。どうかご協力をお願いします。

接種した方がいいですか?接種しない方がいいですか?

すべての予防接種に言えることですが、ワクチン接種をよく理解し、接種対象者と保護者が接種するかしないかを決定してください。「リーフレットをしっかりとお読みになり、将来子宮頸がんになるリスク、ワクチンの安全性などをしっかり理解した上でお決めください。なお、接種する場合は高一の夏までに接種をし始めないと、全回とも無料でできない場合があります。

厚生労働省はなぜ 2020年から2022年までの間、積極的な勧奨を差し控えることになったのでしょうか?

厚生労働省はHPVワクチンの副反応については、2013年6月14日に開催された専門家の会議において、これまでに収集された医学的情報をもとに分析・評価され、ワクチン接種の有効性と比較した上で、定期接種を中止するほどリスクが高いとは評価できないと判断しました。そしてその会議では、接種部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛の副反応症例等について十分に情報提供できない状況にあることから、「接種希望者の接種機会は確保しつつ、適切な情報提供ができるまでの間は、積極的な接種勧奨を一時的に差し控えるべき」と決まりました。そのためHPVワクチンについての説明のリーフレットを配布しつつ、積極的な接種を勧めているわけではないというお知らせが入っておりました。

2022年4月、厚労省は十分な検証と議論の結果、積極的勧奨を再開しました。

どのような服装でいけば良いですか?持ち物は?

肩が完全に露出できる服装で御来院ください。適正な接種をおこなうために、肩が完全に露出した状態で接種します。母子手帳・保険証・乳幼児医療証(中3まで)をお持ちください。予診票は当院にございます。事前に取りにきていただくか、当日15分前に御来院になりご記入ください。

高一です。今から定期接種(3回無料)に間に合いますか?

基本は6ヶ月〜1年の間に3回接種するのですが、やむを得ない場合、ガーダシルは最短で4ヶ月で3回接種します。高一の夏までに1回目を始めないと3回とも無料でできない可能性があります。中高生は学校行事・部活・テストで忙しいこと、年末年始や年度末は予防接種がお休みである場合があること、コロナやインフルエンザ罹患した場合は接種できないことなどにも留意し、余裕をもったスケジュールを組んでください。

予約をしたいのですが…

  1. 10日前までにWEBからご予約ください。
  2. 10日を切っている日程をご希望の場合はLINEでご相談ください。
  3. 当日の持ち物は記入済みの予診票、母子手帳、保険証、医療費受給者証です  
  4. 1週間以内の発熱、2週間以内のコロナワクチン、1ヶ月以内のコロナ陽性は接種できません

接種時間は予防接種専用タイムの平日14:00〜15:30、土曜日13:30~14:30です。ご都合がつかない場合はLINEなどでお問合せください。

コロナワクチンと子宮頸がんワクチン、接種間隔はどのくらいあければよいでしょうか?

コロナワクチンと他の予防接種の接種間隔は2週間以上あけるよう指導されております。しかしながらも、コロナワクチンは新しいワクチンでエビデンスが少ないことから、当院では4週間ほど接種間隔をあけるようお勧めしております。

さいたま市/令和2年度ヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチン定期予防接種のお知らせ
厚生労働省HPVワクチンQ&A

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