アレルギーとは
ウイルスや細菌といった異物が侵入してきた際には、免疫機能が働いて異物を排除します。本来であれば無害の食べ物や花粉などにまで過剰に免疫機能が働いてしまい、体を傷付けるアレルギー反応を起こしています。小児科でアレルギーというと、大きく分けて、①花粉・ハウスダスト・ダニアレルギーと、②食物アレルギーの二つの診察を行ないます。
特定の条件で目のかゆみ・鼻水・鼻づまり・くしゃみが出る症状がある場合、アレルギーを起こす原因となるアレルゲンを特定することで、有効な対策や治療が可能になります。当院では、アレルゲン(アレルギー物質)によって生じる症状や疾患の検査・診断・舌下療法などの治療を行っています。長引く咳、特定の場所で鼻水やくしゃみが出る、蕁麻疹が出るなど、アレルギーが疑われる症状がありましたらご相談ください。
また食べ物のアレルギーに関しては、検査を行わず、対症療法をおこないます。
当科で扱う主な疾患
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蕁麻疹
アトピー性皮膚炎
食物アレルギー
アレルギー性鼻炎
犬や猫のアレルギー
小さなお子様(6歳未満)にはアレルギー検査を実施しておりません。対症療法を行います。
小さなお子様(6歳未満)のアレルギーに関しましては、基本的にアレルギー検査は行わず、その症状に対して治療を行ういわゆる「対症療法」で治療します。
理由は以下になります。
小さなお子様は血管が細く、なかなか血液がとれないことがあったり、針を刺す検査を嫌がり、時には暴れて危険を伴うこともあります。それでもアレルギー検査が絶対必要条件であれば良いのですが、
- 【成長に伴って変わる】大人のアレルギーは、アレルゲンが体内に溜まってアレルギー症状があふれる現象ですので、アレルギー検査に意義がありますが、小さなお子様の場合、体が大きくなったら、症状が緩和することもあります。成長著しいお子様はすぐに変わることがありますので、検査した時点ではこうだった、ということにしかなりません。
- 【症状に応じて対処する】例えば「卵を食べたら口の周りが赤くなった」→「ご自宅では卵を少しずつ与えるようにしましょう」など、日常生活でアレルギーに気をつけながら少しずつ与える方法をとります。逆にいくら食べても平気なお子様に、検査の結果、アレルギー症と検査結果が出たので、除去しましょうと、食べても大丈夫なものを取り除くことは、成長過程においていいことではありません。つまり、困っている症状にどう対処するかを考えるしかないのです。検査の結果、アレルギー症と結果が出ても出なくても、結局のところ、日常生活に関するアレルギー対処方法は変わりがありません。
ゆえに、6歳未満の小さなお子様は検査を行わず、医師の指導のもと、どういった症状が出たかをよく観察し、その症状に対して治療を行う「対症療法」でアレルギーを克服していくのが良いでしょう。
ただし、ご両親だけで判断をして、その物質を除去することだけはおやめください。アレルギーは、症状が出たから困っているのであって、症状が出る前から予防するものではありません。例えば「卵を食べさせるのをしばらくやめて様子を見よう」となると、本来ならば食べられる卵が食べられなくなってしまう危険性があります。重ね重ねになりますが、医師と一緒に、アレルギーの症状を克服していくことが良い方策でしょう。
尚、『学校アレルギー管理指導表』の記入の場合は、医師が問診・触診・視診などを通して診断をし、記入いたしますのでご安心ください。
採血によるアレルギー検査
腕からの採血になります。様々な項目に関して、詳しく検査できます。
外部検査に出すため、時間が決まっています。
ご希望の方はLINEで前日までにお問い合わせください。
結果は2週間後に出ますので、一般診療でご予約の上、結果を聞きにいらしてください。
血液型検査ご希望の場合は一緒にできます(別途 自費診療で3500円)。蛇足ですが、輸血の際には血液型検査をしてから輸血しますので、万が一の輸血のために、事前に血液型を知っておく必要はありません。入園書類の血液型の記入も”不明”で問題ありません。
ドロップスクリーンでアレルギー検査
かねがね6歳以上でダニや花粉舌下療法ご希望の場合、痛くないアレルギー検査で検査可能です。
- 指先から少量の血液を採取して検査します。
- 代表的な41項目の特異的IgEを調べられます。
- 翌日結果をお知らせできますので早期に治療ができます。
- 痛みなど心身への負担がほとんどない検査です。
このような方にお勧めしています
- ダニ・花粉症舌下療法を始めてみたい方
- ※舌下療法とは、舌の下に薬を含み、アレルギーに対して免疫をつけ、症状を緩和する療法です。かねがね6歳以上で始められます。現在、当院では300名以上の方が治療を開始しています。
エピペン処方
アレルギーには、発症後に短時間で全身症状を起こすアナフィラキシーショックで命に関わることもあります。食物、蜂毒、薬品などにアレルギーがあってアナフィラキシーショックを起こす可能性がある場合、補助治療の自己注射「エピペン」の処方を受けておくことが重要です。当院は「エピペン」の処方登録医であり、必要なケースでしたら処方していますのでご相談ください。